虹ヶ咲のアニメが想像の5億倍良かった!!!!!!!
ほんとによかったです、ええ。最高でした。そしていい作品を見たら何が良かったのか書きたくなるのがオタクの性というものです。
というわけで、熱の冷めやらないうちに第1話の振り返りを行っていこうと思います。
【目次】
良かったところ
ゆうぽむがとにかく尊い
‟ほのうみ”や‟ちかりこ”を尊い!って言うと、必ず謎の反対勢力にレスバを吹っかけられたものですが、この2人の関係性に口をはさむ人間は流石にいないでしょう。
もうね、一緒に写真撮ったりとか、
朝一番にベランダで会話するとか、
ゆうぽむしか勝たん!
もちろん日常パートのゆうぽむもいいけど、やっぱり最後の歩夢が侑に告白するシーンが最高でした…
てっきり脚本はスクスタのストーリーの焼き直しかと思っていたので、初見で歩夢が自分の気持ちを告白したときには「そうきたか!!!」って感じで、もう涙ボロボロに…。歩夢、かわいいよ…歩夢…。
しかも初見じゃ気づかなかったんですが、見返してみると歩夢の思わせぶりな態度がところどころ隠されているんですね。
最初にピンクのドレスに反応したのは歩夢の方だし、
せつ菜のライブを見て侑と同じくらいの反応を示しているし、
歩夢も侑と同じで寝不足みたいだし、
スクールアイドルへの気持ちが定まっていない感じで、
ここのクロースアップなんかはかなり意味ありげ。
そしてスクールアイドルへの想いを語った侑に対して何かを言いかけたりしてる。
こんだけポイントがあれば初見で歩夢の心情が分かった人がいてもおかしくないですね…(ちなみに僕は何にも気づかなかった)
本当によく練られた良い話だと思うのですが、こうして歩夢の心情を追っていくと一つだけ引っかかる点があるように思えます。
それは、Bパート前半の「何も言い出せなかった歩夢」から、ラストの「侑に想いを告白することができた歩夢」への転換のきっかけはなんだろうってこと。
もう少しかみ砕いていえば、どうして製作者は侑がスクールアイドルのことを語った場面で歩夢に気持ちを告白させなかったのだろうということです。どうして実際には夕方から夜への場面転換を挟んだのでしょうか。サンシャイン‼第1話のBパートのちかりこみたいにいっそ同じ場面で2人の心境を語らせてもいいはずではないでしょうか。
これは憶測の域を出ないですが、おそらく間に挟まっている次のカットが重要な役割を果たしてるからじゃないかと思います。
歩夢にとってスクールアイドルを始めるという決断は「侑の願いをかなえるためのもの」でありながら、「昔からの自分の憧れをかなえるもの」であったということを製作者は今一度表現したかったんじゃないでしょうか。
つまり、歩夢にとっても侑にとっても「歩夢がスクールアイドルを始めること」が最善の一手になる。ナッシュ均衡解でありながらパレート最適である、誰も損しない一番理想的な解決だということが明白になるのです。
この辺りはサンシャイン‼で桜内梨子が「ピアノコンクール」と「千歌とのスクールアイドル活動」とで二者択一を迫られたのと全然違いますね。サンシャイン‼ではこれを利用して1つ物語と曲を作ったわけですが。
常に「相手への思いやり」が先行していた千歌と梨子とは違って、歩夢と侑は幼馴染らしい非常に強い絆で結ばれている関係性だと言えるでしょう。
ここまでの文章を要約すると「ゆうぽむがとにかく尊い」ってことです。
ライブシーンの作画が本当にすごい
これはアニメPVの時から思っていたことでもあるのですが、CGの作画が前作と比べてびっくりするくらい向上しています。
ラブライブ!が出すダンスPVは2Dのセルアニメーションと3DCGアニメーションの併用、というのはラブライバーのほとんどが知っていることだと思うのですが、今までは基本的に
セルアニメ→キャラのアップ
3DCG→全体のダンスパフォーマンス
という使い分けをしていました。ススメ→トゥモロウとかAngelic AngelとかのPVが分かりやすいですね。
これには理由があって、従来のCG技術だとどんなに頑張っても「キャラクター」の描画が出来ない。つまりどこか無機質で不気味な画になってしまうから、「キャラクターが躍っている感」を出すためにダンスシーンの合間にキャラのセル画を挟むことで対応していたんです。
ここで「あること」に気づいた方もいるじゃないでしょうか。
そう、今回の「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」ではさっきのような使い分けが取っ払われているのです。
この事実に気づいたとき僕は自分の目を疑いました。しかし、何回見ても間違いなく3DCGをキャラのアップにまで使ってるのが分かる。しかもそのことに全く違和感を感じない。つまり、CGがセル画に匹敵するほどに完成されているのです。
これはもう革命的な出来事と言っても過言ではない、それくらい虹ヶ咲のアニメPVの作画は素晴らしいです。
アニメ第1話のPVからして既にこの出来なのですから、もし劇場版とかで本気でPVを作られたらどうなってしまうのか最早恐ろしいです…
気がかりな点
ラブライブ!好きとしては揚げ足とりのような真似はしたくないのですが、ここさえ直したら本当に文句なしの作品になるという想いを込めて、アニメを見て不安に思った個所を書いていこうと思います。
ライブシーン以外の作画がひどい
先ほどライブシーンの作画の凄さを述べましたが、一方でそれ以外のシーンの作画はかなりアラが目立つように感じました。
例えばこのシーン
アニメで見ると分かりますが2人ともかなりカクカクな走り方になっています。一体このシーンに使ってるコマ数ってどれくらいなんでしょうか。
下みたいな引きのシーンでは、キャラクターがのっぺらぼうになりがち。
仮にも主人公キャラなんだから、いくらなんでものっぺらぼうは可愛そうでは…
先ほど礼賛したCHASE!のライブシーンでものっぺらぼうがいっぱいいます。
ずっとあのクオリティのCGを描いてくれとは言わないから、せめて二人の顔くらい描いてあげませんか…?
もう1つ気にかかったのはED映像
こういうタッチのイラストも可愛くていいとは思うのですが、ラブライブ!といえば「きっと青春が聞こえる」や「ユメ語るよりユメ歌おう」のようなエモエモなED楽曲とED映像という認識があったもので、どうしても今回のイラストが動くだけのEDは残念な気持ちになってしまいます。
そもそもスタァライトは毎回ED映像とED楽曲を変えるっていう事をしていたから簡素なイラストを使っていたのであって、毎回同じ映像を使うのであればもう少し手間をかけられたんじゃないですか…?
作画の観点はCOVID-19の影響も少なからずあると思うので致し方ないと思いますが、せっかく物語がよく練られているんだから、少し遅れてでももう少し仕上げてからの公開で良かったんじゃないかとも思います。
虹ヶ咲の作画はキャラクターとライブシーンに全振りしすぎ
日常シーンが単調
これは賛否両論あると思いますが、個人的に日常シーンを見ている時間が単調で、所謂「オチが無い」くだりばかりに感じました。
なんだかんだ前作までは日常シーンでも善子がボケて花丸がツッコんだり、穂乃果が気の抜けた発言をしたり、それなりに見ごたえがあるものでしたが、今回はただただ歩夢と侑がいちゃいちゃしてるだけな気がします。女の子2人がいちゃいちゃしてれば喜ぶオタクだけではないことを分かって頂きたい。かくいう僕はいちゃいちゃしてるゆうぽむを見てニヤニヤしていた側です。
日常シーンは仲間が増えていけば盛り上がっていくとは思うので、この点は次回以降に期待ですね。特に次回のかすみん回には期待大です。
総括・雑感
つらつらと良かった点と不安な点と書いてきたわけですが、全体的にどうなの?と言われたら、もう間違いなく良作だと言っていいでしょう。物語の序盤も序盤ですが、PVの凄さと歩夢の心境の描き方をみたらもう良作を確信できますね。それくらい良い話でした。
ここから何かあるとしたら歩夢と侑を書きすぎて他キャラのファンから叩かれて炎上するとか、それくらいなんじゃないかな…
少し個人的な期待としては、歩夢が最後に手渡したパスケースが今後物語上で意味を持つようになったら最高だなぁと思います。しばらく個人回が続きそうだから可能性は薄いかな。
あとはどこかで歩夢に「あゆぴょん」をやってほしい
こんな感じで毎回振り返り記事が書けるかは分からないけど、大好きな作品だし最終話まで書ききれたらいいなぁ
※本記事で掲載した画像は全て以下の著作者から引用したものです
©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会