しゅうしゅうFCイベントのお話

声優やアイドルのオタクやってると必ず「接近」ってものがあるじゃないですか。

お渡し会とか、サイン会とか、お見送り会とか、

 

推しと一対一で話せる機会に何を話すかって結構その人の個性や推し方が出る気がしていて、

だから何が正解とかでは無いと思うんですが…

 

僕は今まで行ってきた接近にあんまりいい思い出が無くて、

 

SNSのアカウントを名乗ったり、自分のプライベートを話したり、熱の入った感想や要望を伝えられるほど自分に自信がないのもあって、

 

正直、自分はあまり接近が得意じゃないです。

 

そんな僕が接近の時によく使う作戦は「その日の推しの可愛かった所を言う」ことでした。

 

こんなコミュ力も自信も無に等しい自分ですが、推しに対する褒め言葉だけは無限に湧いてくるので、さほど難しく無い。

 

昔仲良くしていた接近イベントのプロに教えてもらった方法で、とりあえず接近イベントで大きな失敗をしないためのもの。

 

コミュニケーションの放棄に他ならず、推しから何かを引き出したいとか何も期待していない、無難中の無難な逃げ方ですね。

 

とは言え、そんな自分だって接近イベントに夢を見てないなんてことはありません。

 

せっかく推しと一対一で話せるなら、色んなコミュニケーションをとってみたい。

 

限られた時間の中ではあるけど、この応援してる気持ちを最大限に伝えたい。

 

そもそもこんな気持ちがなければ接近イベントなんてものには行かないし、推しと直接話をしようとも思わない訳です。

 

 

そんな自分に事件が起こりました。

 

11/4に行われた僕の1推し声優である内田秀さんのFCイベント

 

その最後の「お見送り会」の出来事でした。

 

とはいえ、今回はサイン会やお渡し会ではなく、イベント中のお見送り会なので、大体一言、二言の会話をして終わるようなもの。

(それでも普通のイベントに行っただけで推しと会話できる機会があるの相当ヤバいけどね???)

 

 

会場も狭かったので前の人の会話とか結構聞こえちゃうわけで、「イベント楽しかったです〜」とか、「歌すごく上手でした」とか、「また来ます〜!」みたいな感じで楽しそうにお話ししてるのが聞こえてくるわけです。

 

やばい、自分の番が来る。

大丈夫、いつも通りやれば大丈夫、、、

 

(前の人が捌ける)

(無慈悲にも自分の番が来る)

(てか前の人捌けるの早すぎな、もっと心の準備をする時間を、、、)

(あっ、でも近くで見る秀ちゃんめっちゃ可愛い)

(やばい、こっちに気づく…!何か言わなきゃ…)

 

ぼく「今日は楽しかったです!」

 

「あっ!」

(ここで目が合う)

 

秀「一部も来てくれてありがとう!

(お土産のクッキーを手渡される)

 

〜〜〜(ここでオタクの思考がバグる)〜〜〜

 

??????????

 

あれっ????

 

えっ???????

 

前に「楽しかったです!」って言った人に対しては「良かった〜」しか言ってなかったのに

 

どうした???????

 

バグった??????

 

バグったわ、

 

自分が。

 

まって、落ち着いて考えよう、

 

きっと誰かと見間違えてる。

 

そうに違いない

 

そんな僕の服装って存在感放ってなかった筈だし

 

さては何か勘違いしてるな???

 

僕に似た内田秀のオタクって誰かいたっけ???

 

、、、

 

あれっ

 

待てよ、、、

 

秀ちゃんの目が

 

真っ直ぐ僕の顔を、見てる…?

 

えっ、、、、、、

 

うそ、、、、、、

 

僕のことを覚えていてくれたんですか???!!

 

マジで??????

 

嘘でしょ??????

 

一度も名乗ったりした事なかったのに!!!

 

一度も覚えて貰おうとか考えた事なかったのに!!!!!!

 

ほんとに??????

 

本当に覚えていてくれたの??????

 

えっ!!!!

 

嬉しい!!!!!!!!

 

ありがとう!!!!!!!

 

嘘でしょ??????

 

だって

 

そんな覚えて貰える様なことしてないのに!!!

 

なんで!!???

 

ありがとう!!!!!!!

 

まって、、、

 

この後なに言えば良いの???

 

分かんなくなっちゃった!!!!

 

どうしよ、ヤバい!!!

 

嬉しすぎてなに言えば良いか分かんない!!!

 

えっ、推しに覚えていて貰えてたのめちゃくちゃ嬉しいんだけど!!!

 

何言おうとしたか分かんなくなっちゃった!!!

 

〜〜〜(ここまで2秒くらいだった気がする)〜〜〜

 

 

(唐突に始まるいつも通りの会話)

 

僕「今日のポニテめっちゃ可愛かったです!

 

秀「…ほんと?!

秀「ありがとう!また来てね!

 

 

 

ぜったい、いくー!!!!!!

 

てか内田秀のイベントは殆ど行ってるもん!

(突如表出する謎のプライド)

 

待って、ちょっとできたその間は何???

 

絶対ちょっと嬉しいって思ってくれたじゃん!!

 

今までそんな反応されたことないのに!!!

 

なにそれ!!!

 

可愛すぎるじゃん!!!

 

やっば!!!

 

何これ!!!!!!

 

てか今の会話になってなく無いか

 

日本語としてどうなの???

 

「可愛かった」って目の前の人に言うの間違ってるし!!!

 

過去形じゃなくて今その瞬間が最高に可愛いんだよ!!!

 

でも喜んでくれたからいっか!!!

 

 

 

斯くして僕のしゅうしゅうFCイベントは終わりました。

 

推しに自分の顔を覚えていて貰えたって本当に嬉しい事だね。

 

次の接近の機会には、もっとまともな会話に挑戦してみようと思うオタクでした。

 

 

FIN